投稿しても伸びない?2025年版『リーチが死ぬ』原因と対策
はじめに|この記事を読むことで得られること
Instagramのリーチが急に減少したと感じている企業担当者の方へ。
この記事では、2025年の最新アルゴリズムの変更点と、それに伴うリーチ減少の原因を解説します。
さらに、リーチを回復・向上させるための具体的な対策を紹介します。この記事を読むことで、Instagram運用の現状を正しく把握し、効果的な改善策を講じることができます。
目次
1. リーチが減少する主な原因
1-1. アルゴリズムの変更:評価軸は『深い関与』へ
Instagramは2024年後半から2025年にかけて、エンゲージメントの“質”を重視するアルゴリズムに大きくシフトしました。
Adam Mosseri氏は2024年12月の投稿で次のように述べています:
「私たちは“再生回数”よりも“どれだけ深く関与されたか”に価値を置いています。」
これはつまり、「たくさんの人に表示されたか」ではなく、「その投稿に反応したかどうか」がリーチ拡大のカギであるということです。
・投稿にコメントを残す
・ストーリーズでリアクションを送る
・投稿を保存する
・リールを最後まで再生 or 繰り返し視聴する
これらの反応が薄いと、Instagram側が「この投稿は他の人に見せる価値が薄い」と判断し、リーチが抑制されることになります。
1-2. ハッシュタグの最適化不足:数より『質と文脈』
かつては30個近くのハッシュタグを付けることが推奨されていた時代もありました。
しかし2025年現在では「ハッシュタグスパム」とみなされるリスクがあり、推奨数は3〜5個前後の「文脈に合ったタグ」とされています。
・どの投稿にも同じハッシュタグをコピペ
・業界無関係の人気タグを無理に入れる(例:#カフェ巡り #癒し)
・ハッシュタグと投稿内容の関連性が弱い
Mosseri氏も「アルゴリズムは“投稿とタグの意味的な一致”を見るようになっている」と明言しています。
1-3. コンテンツの質と一貫性の欠如:投稿の『軸』がないと見向きされない
Instagramはレコメンド機能の強化により、「このアカウントは◯◯に関する情報を発信している」と認識されやすくなっています。
そのため、バラバラなジャンルや雰囲気の投稿が続くと、InstagramのAIが「誰におすすめすればいいのか?」を判断しづらくなり、リーチが伸びなくなるのです。
たとえば:
・SNSマーケ情報を発信するアカウントが、いきなり私生活のランチ投稿ばかりになっている
・企業アカウントが、求人→観光→代表の趣味投稿とテーマが混在している
→ 結果、「誰にとって価値がある投稿なのか」が不明確になってしまう。
コンテンツジャンルの一貫性・投稿の軸が今まで以上に重要です。
どんなコンテンツで絞ったらいいか分からない方はお気軽にご相談ください。
最適なご提案をいたします。
2. リーチを回復・向上させるための対策
2-1. エンゲージメントを促すコンテンツの作成
Instagramでリーチを広げるには、「いいね」よりも『深い関与』を引き出すコンテンツ作りが求められます。
Mosseri氏も「保存やコメントは、ユーザーが真に価値を感じた証拠。アルゴリズムにとって極めて重要」と語っています。
・質問型キャプションでコメントを引き出す
例:「あなたの職場ではどうしていますか?」「どちら派ですか?」
→ 投稿に“答えたくなる余白”を残すことで、自然な会話が生まれます。
・“保存されやすい”投稿を意識する
例:「◯選」「チェックリスト」「テンプレート」など、「あとで見返す価値のある投稿」に
→ スライド形式やHowTo投稿は特に有効です。
・コメントへの返信を怠らない
→ アルゴリズムは、コメント欄での対話の活発さも評価対象に含めています。
成功事例(例):
BtoB企業アカウントが「SNS運用で困っていることは?」とストーリーズとリールで質問→
→ コメントと保存が急増し、同テーマ投稿のリーチが3倍以上に拡大。
2-2. ハッシュタグの見直し
2025年現在、Instagramのハッシュタグは「発見ツール」というより、AIに文脈を伝えるシグナルとしての役割が強まっています。
実践ポイント:
・投稿のテーマ・ターゲットに関連性の高いタグを厳選(3〜5個)
例:「#SNS運用初心者」「#Instagram広報」など、読者の検索意図に寄り添うタグを設計。
・ハッシュタグのグルーピング管理を導入
→ 投稿ジャンルごとに使い分けるタグリストをあらかじめ用意し、毎回最適化。
・タグの“定点観測”を行う
→ 各投稿ごとのリーチ内訳を確認し、ハッシュタグ経由のリーチが出ていないものは見直し対象に。
NG例:
- 汎用タグ「#インスタ映え」「#オシャレさんと繋がりたい」など、文脈が弱いタグの多用
- ブランド名や地名だけの単語タグ連打(例:「#東京」「#○○株式会社」)
2-3. コンテンツの一貫性と価値提供
InstagramのAIが『あなたのアカウントは誰向けの何の情報を発信しているのか』を理解するには、投稿の内容に一貫性が必要です。
・アカウントの“柱となるテーマ”を3本以内に絞る
例:「SNS運用ノウハウ/トレンド分析/投稿テンプレ事例」など
・投稿内容にタグライン(統一キャッチ)を持たせる
→ 例:「#◯◯式SNSメソッド」「◯◯な広報Tips」など、ブランドの世界観・独自性を言語化
・投稿設計に“共感→実用→行動”の流れを持たせる
→ 1枚目で「わかる…!」→ 2枚目で原因解説→ 最終で「保存しておいて!」のCTAへ
補足:
同じテーマであっても、「価値が伝わる構成」になっていなければユーザーにスルーされてしまいます。
情報より体験設計を重視しましょう。
このように、エンゲージメント設計・タグ選定・テーマの軸という3つの対策を組み合わせることで、「リーチが死ぬ」状態から抜け出す具体的な道筋が見えてきます。
3. 最新のアルゴリズムに対応する運用戦略
Instagramのアルゴリズムは、『ユーザーにとって本当に価値のあるコンテンツ』を届けるため、AIによる関連投稿推薦やエンゲージメント分析が日々進化しています。
2025年の現在、それに対応するためには「投稿内容の最適化」だけでなく、「フォーマット・配信タイミング・分析」の三位一体の戦略設計が必要です。
3-1. リールやストーリーズの活用で視聴時間を稼ぐ
Mosseri氏はたびたび「動画フォーマットは今後もアルゴリズム上、有利に働く」と発言しています。実際、リールやストーリーズは保存や視聴維持率を稼ぎやすく、リーチ拡大の起点になります。
リール戦略:
- 冒頭2秒で視聴者を引き込む構成
例:「〇〇しないと損」「これ、あなたもやってませんか?」など引きの強いコピー - 『15秒前後の“テンポの良い短尺動画』で完結感を与える
→ 最後まで見てもらうことでビューが増えやすく、AI評価も上がる - CTAは「保存して見返して」型でアクションを促す
ストーリーズ戦略:
- アンケート・質問スタンプでユーザー参加を引き出す
→ 小さな反応でも“能動的関与”として評価対象に - 『ハイライト活用で“ユーザーが回遊しやすい設計』を意識
例:「はじめに読む」「SNS運用Tips」「事例集」などセグメントごとに設計
3-2. 投稿のタイミングと頻度の最適化
2025年現在、Instagramのアルゴリズムは『初速の反応』を特に重視しています。
つまり、投稿直後に保存・コメント・再生が集中すると「価値のある投稿」と判断され、より多くのユーザーにレコメンドされやすくなります。
・インサイトを活用し、『自社フォロワーのアクティブ時間』に合わせて投稿
→ BtoB企業なら昼休み or 業務終了後が狙い目
・投稿の『質と頻度』のバランスを調整
→ 週5投稿で質が下がるより、週2〜3投稿で「保存したくなる内容」に絞る方がリーチ増
・曜日ごとの反応傾向も記録する
→ 投稿履歴をもとに「火・木・日が反応良」などパターンを明確に
3-3. インサイト分析→改善のPDCAサイクルを定着させる
リーチが減る原因は「運用ミス」ではなく「分析不足」であるケースが大半です。
Instagramには優れたインサイト機能があるにもかかわらず、それを活かせていない運用担当者が非常に多いのが現実です。
分析・改善のポイント:
- 投稿ごとの「リーチ源」の内訳を確認
→ ハッシュタグ経由?発見タブ?フォロワー? → どこで弱っているかを特定 - 保存数・再生完了率など“深い行動”の数字を重点チェック
→ 表面的な「いいね」ではなく、“反応の深さ”を重視 - リール・スライド投稿・1枚画像などを並行運用して比較
→ フォーマットごとにリーチ傾向が異なるため、実際の反応で判断
✔ 補足:AIに「関連投稿」と認識させるポイント
InstagramのAIが投稿を「おすすめすべき」と判断する条件には、『視覚・テキスト・行動』の3つの整合性があります:
Instagram運用で「投稿しても伸びない…」と感じたとき、やみくもに投稿を増やしてもリーチは回復しません。
大切なのは、『一つひとつの投稿の設計と検証』を繰り返すこと。
Instagramは今や「戦略×クリエイティブ×分析」が三位一体の運用スキルを問われるSNSです。
ここでは、2025年のアルゴリズム変化をふまえた、成果につながる企画設計と改善の流れをお伝えします。
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4. 成果につながるコンテンツ企画と改善サイクルの設計法
4-1. 投稿設計のゴール設定:「この投稿で、誰に何をしてもらいたいか?」
企画段階でありがちなのが、「内容がまとまっているけど、結局何を目的にしてるのか曖昧」な状態。
1.ターゲット: 誰に届けるのか
(例:新任の広報担当者、中小企業経営者)
2.目的: どんな行動をしてほしいか
(例:保存して運用に使ってほしい、問い合わせをしてほしい)
3.主軸: どんな気づき・価値を伝えたいか
(例:投稿設計でリールの伸び率が変わること)
→ この「誰に/何を/どうしてほしいか」がクリアな投稿ほど、ユーザーにとって“わかりやすい体験”になり、リーチも伸びやすい傾向があります。
→ この「誰に/何を/どうしてほしいか」がクリアな投稿ほど、ユーザーにとって“わかりやすい体験”になり、リーチも伸びやすい傾向があります。
4-2. コンテンツの型を使い分ける:目的別テンプレート思考
Instagramでは、『どんな目的にも対応できる万能投稿』は存在しません。
だからこそ、目的に合わせた「投稿の型」を使い分けるのが賢い戦略です。
主な投稿の型:
→ 同じ情報でも、目的に応じて最適な表現方法に落とし込むことで、リーチ効率は格段に変わります。
4-3. 投稿→分析→改善のサイクルを“仕組み化”する
「思いついたら投稿して、反応が悪かったら反省」では、属人的な運用になってしまいます。
2025年は、分析→改善までを『チームで再現できる仕組み』として運用することが重要です。
1.Plan(設計): ターゲット・目的・フック(冒頭文)を毎回明文化
2.Do(投稿): インサイトチェックしやすいよう、CTAや形式は記録しておく
3.Check(分析): リーチ源・保存数・コメント数を定点で記録(例:週次・月次)
4.Act(改善): 伸びた投稿の要素を抽出し、次の企画に“型”として再利用
💡おすすめ:Googleスプレッドシートで投稿ログ+反応データを蓄積する
→ 投稿の「成功パターン」が言語化でき、誰が運用してもブレない強いアカウントに。
4-4. 成果につながる指標は『リーチだけではない』
最後に重要な視点をひとつ。
リーチが伸びていても「ビジネス成果につながっていない」なら意味がありません。
逆に、リーチが小さくても「保存→問い合わせ→商談化」という動線が生まれていれば、運用としては成功です。
運用担当者が見るべき『複合KPI』
- リーチ数 + 保存数(=情報価値)
- リール再生完了率(=視聴体験の質)
- コメント・DMの件数(=興味・関心の深さ)
- プロフィールアクセス → 外部リンククリック率(=行動喚起)
→ 「投稿の数字」だけでなく、「その後の行動」まで見た指標設計を。
何をどう分析すればいいかわからない。
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まとめ|リーチが落ちた今こそ、『本質的な運用力』が問われる
「投稿しても伸びない」──その裏には、Instagramのアルゴリズム進化と、ユーザーの見る目の変化があります。
だからこそ今、必要なのは本当に見られる・残る・動かす”投稿戦略です。
- アルゴリズムのルールを知る
- ユーザーの行動を想定
- 意図を持って構成を設計
- 反応を分析して改善
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