【2025年最新版】Instagramの「ビュー」導入とアルゴリズム変化とは?企業アカウント運用者が今知るべき新常識

はじめに|Instagramの「見え方」が変わった

Instagram運用における「成功の基準」が、またひとつ大きく変わろうとしています。

2024年8月、Instagramは新たな主要指標として「ビュー(Views)」を導入。従来の「リーチ」「インプレッション」に代わる形で、ユーザーが積極的に視聴した回数をベースにした評価が強化されました。

さらに、2025年現在、アルゴリズム全体にも複数のアップデートが入り、特に企業や自治体など、成果を意識して運用しているアカウントにとっては、運用戦略の見直しが不可欠です。

◆この記事を読むことで得られること
  • Instagramの新指標「ビュー(Views)」とは何かがわかる
  • 従来のリーチ・インプレッションとの違いを正しく理解できる
  • Adam Mosseri氏の発言をもとに、2025年現在のアルゴリズム傾向を具体的に把握できる
  • ビューを伸ばし、企業アカウントの成果につなげるための実践施策が明確になる
  • 保存・コメント・滞在時間など、新時代の評価基準に合った運用戦略がわかる

企業のSNS運用担当者が「現場ですぐ活かせる情報」に絞ってお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

1|ビューとは?リーチ・インプレッションとの違い

まずは基本から整理しましょう。

「ビュー(Views)」は、Instagramが2024年8月に新たに導入した主要指標で、ユーザーが投稿を“実際に視聴した回数”をカウントするものです。
これまで広く使われていた「リーチ」や「インプレッション」とは性質が異なり、Instagramのコンテンツ評価において“視聴の質”を重視する流れを象徴しています。

以下に、それぞれの違いを簡潔に比較します:

今回のアップデートでは、これまでの表示された回数よりも、どれだけきちんと視聴されたか(ビュー)を重要視する仕様へとシフトしました。

Mosseri氏は2024年末にこう語っています:

「今後は“何回見られたか”ではなく、“どれだけ深く関与されたか”が評価の鍵になる」

つまり、“数”だけを追う時代から“質と意図”を重視する評価軸へと、Instagramは大きく舵を切ったのです。

特にリールや動画コンテンツでは、再生されても「すぐ離脱された」「途中までしか見られなかった」場合は、ビュー数が伸びづらくなる傾向があります。

そのため、企業の運用担当者に求められるのは、冒頭から最後までしっかり視聴してもらえる構成力や、視聴後にリアクションを促す設計です。

このあとの章では、そんな現状に対応するための最新アルゴリズムの傾向と具体的対策について詳しく解説していきます。

2|Instagramのアルゴリズム:2025年の最新傾向

Instagramのアルゴリズムは、「何が評価され、なぜリーチが伸びるのか?」という本質に関わる重要な部分です。2025年現在、アルゴリズムの評価軸はこれまで以上にユーザーの関与の深さにシフトしています。

これはInstagram責任者のAdam Mosseri氏が2024年末に語った以下の発言からも明らかです。

「私たちは“ユーザーがどれだけ深く関与したか”をより重視するようになっています。再生回数ではなく、意味のあるアクションが鍵です。」

この「意味のあるアクション」とは、具体的には以下のようなユーザー行動です:

  • コメント
  • 保存
  • ストーリーズでの返信
  • DMへのアクション
  • 長時間の視聴(特にリール)

これらの行動をいかに引き出せるかが、コンテンツが「見られ続ける」鍵となり、結果的にビュー数やリーチの増加につながります。

では、それぞれの評価軸について、企業アカウントにおける実践策とあわせて詳しく見ていきましょう。

① コメント・保存が重視される

Instagramの現在のアルゴリズムでは、「いいね」よりもコメントや保存の数が投稿の評価に強く影響しています。

なぜ重視されるのか?

  • コメント:ユーザーが投稿内容に反応し、自ら意見や感想を伝える“能動的な行為”
  • 保存:ユーザーが「あとで見返したい」と思う価値のある情報として認識した証拠

これらは「関心の深さ」を示すシグナルとして、アルゴリズム上でより高く評価されます。

実践ポイント:

  • コメントを促す構成:「あなたはどう思いますか?」「◯◯派の方いますか?」と問いかける
  • 保存されやすい投稿:チェックリスト・テンプレ・図解など“実務に役立つ”投稿が効果的
  • UGCを活かす:コメントをストーリーズで紹介するなど、コミュニケーションを循環させる

② 関連コンテンツのAIレコメンドが強化

フォローしていないユーザーにも投稿が届く、「関連投稿」の仕組みも大きく進化しています。

Mosseri氏はこう語っています:

「今後、ユーザーのフィードの約半分は“まだフォローしていないアカウント”の投稿になるでしょう。」

つまり、**「誰にフォローされているか」より、「誰におすすめされるか」**が重要になる時代に突入しています。

実践ポイント:

  • 業界やターゲットに合った“文脈”ある投稿を意識する(例:「SNS運用初心者向け」などセグメントを明示)
  • ハッシュタグの選定を再設計:「#広報あるある」「#採用Instagram」など文脈の深いものが有効
  • カルーセル投稿×リールの組み合わせ:複数フォーマットで露出を増やし、AIに“推したい投稿”として認識させる

➂ 視聴維持率が重視される

リールや動画投稿では、再生数よりもどこまで見られたか”が評価対象になっています。これはYouTubeやTikTokでも同様の流れですが、Instagramでも明確に影響が出始めています。

視聴維持率が低いと起こること:

  • 再生されたとしても、すぐ離脱されるとビュー数が伸びない
  • その後の配信対象ユーザーが狭まり、バズの可能性が低下

実践ポイント:

  • 冒頭1〜3秒の「つかみ」を強化:「え、知らないと損?」「◯秒で学べる」といったキャッチーな始まり
  • 「ストーリー構成」で引き込む:問題提起→展開→結果という流れが視聴維持を伸ばす
  • 長尺でも「飽きさせない演出」:数秒ごとに構図やBGM・字幕の変化を入れてテンポ良く

次章では、これらのアルゴリズム変化に対応するための、具体的なコンテンツ企画の工夫例を紹介していきます。

無料相談のご相談はお気軽に。コンサルから運用代行まででサポートします。

3|【運用Tips】ビュー指標時代のコンテンツ企画例

ここまで解説してきたように、Instagramでは見られたかどうかではなく、どれだけ集中して見られたか評価のカギとなってきています。

では、企業アカウントとしてこの変化にどう対応すればいいのか?
以下に、フォーマット別の具体的なコンテンツ設計の例を紹介します。

▶ リール動画|冒頭3秒が命!「引き」のある導入構成

企画例:

  • 「3秒でわかる◯◯の裏技」
  • 「SNS運用で“やりがちミス”3選」
  • 「採用Instagramで応募が増えた投稿とは?」

実践ポイント:

  • 冒頭で“問い”や“驚き”を提示 → 続きを見たくなる構成に
  • 字幕や効果音、テンポよい編集で最後まで見たくなるテンポを維持
  • 終盤に「保存しておいて」「詳細はキャプションへ」など行動を促す誘導

▶ カルーセル投稿|スワイプの引力で“保存”を狙う

企画例:

  • 「SNS運用担当者が押さえるべきKPIとは?」
  • 「Instagramリール、伸びる投稿の構成テンプレ」
  • 「PR投稿でありがちなNGワード7選」

実践ポイント:

  • 1枚目に「◯選」「NG集」「テンプレ」など、成果が得られる印象を与えるタイトル
  • 最後までスワイプしないと結論がわからない構成に(例:1枚目で「あなたの投稿、こんな間違いしてませんか?」→最終スライドで正解提示)
  • CTAは「保存してあとで見返そう」「この投稿をチームで共有しよう」

▶ ストーリーズ|“参加”を通じて評価を上げる

企画例:

  • 「どっち派? ストーリーズでリール派?投稿派?」
  • 「Instagram投稿のベストタイム、知ってる?」
  • 「こんな投稿、あなたなら保存しますか?」

実践ポイント:

  • 質問スタンプ/アンケートスタンプを使ってユーザーの行動を引き出す
  • 回答を翌日フィードバック → **参加が循環する“シリーズ運用”**にする
  • ストーリーズハイライトで「学び系」カテゴリを作成し、アーカイブとして価値ある導線

▶ おまけ:UGC(ユーザー生成コンテンツ)活用企画

企画例:

  • 「#◯◯のある風景」など、ユーザー参加型の投稿キャンペーン
  • フォロワーの質問や声をもとにした「Q&Aリール」

実践ポイント:

  • 自社や商品に関わるユーザーの投稿をリポスト → “共創”のストーリーを作る
  • コメントやDMから投稿テーマを募ると**「会話に参加している感覚」**を演出でき、エンゲージメントが上がりやすい

ビュー時代の本質:情報より“体験”を届ける

最後に大切なポイントを一つ。

リールでも投稿でも、「情報を伝えるだけ」のコンテンツは伸びづらくなっています。
ビューという新指標の導入によって求められているのは、「ユーザーが没入する体験」です。

  • その投稿で驚き、納得し、思わず誰かに教えたくなる
  • 保存したくなる、コメントしたくなる
  • また次の投稿が気になる

こうした**“印象に残る体験”の設計こそが、企業アカウントのこれからの勝ち筋**となります。

次のセクションでは、こうした全体の流れをふまえて、今企業が考えるべきInstagram運用戦略の方向性をまとめていきます。

コンテンツの企画、制作のご相談はお気軽に。プロ目線でサポートします。

4|企業アカウントはどう動くべきか?今後のInstagram運用戦略

2025年現在、Instagramはただ「投稿を作って出す」だけのプラットフォームではなくなりつつあります。ビュー数、視聴維持率、保存・コメントといった指標が重視されるなかで、企業が目指すべき運用の方向性は明確です。

キーワードは、『届ける』から『体験させる』へ。

情報発信ではなく、ユーザーの行動を引き出す『コンテンツ設計』が成果を左右します。

① これからのInstagram運用で重要になる5つの視点

  1. 冒頭数秒で引き込む“ファーストインパクト”設計
     → 導入のキャッチが弱いと、ビューすらつかない時代
  2. “保存される投稿”の設計力
     → 使える情報、あとで見返したくなる形式は高評価につながる
  3. コメントが生まれる問いかけ型キャプション
     → 会話のきっかけがエンゲージメントを押し上げる
  4. AIに好まれる“文脈性”のある投稿テーマ設計
     → 「この人に見せたい」とAIが判断するよう、内容の精度を上げる
  5. ユーザーとのインタラクションを継続させる『循環型運用』
     → 投稿→リアクション→フィードバック→次の投稿へつなぐ流れを意識

② 「見られる」から「関わられる」へ

Instagramのアルゴリズムは、ただの再生数ではなく「関与の深さ」を評価するようになりました。
企業としては、いかに『関わりのある場』を設計できるかが、運用成果を大きく左右します。

  • リールの視聴数は多いが、保存もコメントも少ない
    → 数字の“見かけ倒し”になっていないかチェック
  • 反応は少ないが、DMや資料請求への導線が増えている
    → 隠れた成果指標を見逃さず、運用目的と整合性を持たせる

➂ Instagramは『育てるメディア』

SNS運用において、「投稿して反応を見る」だけのサイクルは、今後ますます機能しなくなっていきます。
代わりに必要なのは、

  • データを読み、
  • 検証し、
  • 設計を見直し、
  • 改善を繰り返す

という、『運用力』としてのPDCAサイクルです。

まとめ|今こそ「戦略的クリエイティブ」を

Instagramの変化は、運用担当者にとって面倒で難解に映るかもしれません。
ですが、本質を見ればこれはチャンスです。コンテンツの質と設計次第で、小さな企業でも大きな影響力を持てる時代が来ています。

ビューという指標は、数字の話ではなく「どれだけ人を惹きつけたか?」という問い。
その答えを探るプロセスこそが、Instagramを『集客メディア』から『信頼メディア』へと進化させてくれるでしょう。

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